TECHNO-FRONTIER バーチャル展示会 2020 
タムラ製作所/ノベルクリスタルテクノロジーの見どころ

2020/09/01
株式会社タムラ製作所
株式会社ノベルクリスタルテクノロジー

株式会社タムラ製作所(本社:東京都練馬区、代表取締役社長:浅田 昌弘)は、株式会社ノベルクリスタルテクノロジー(本社:埼玉県狭山市、代表取締役社長:倉又 朗人)と共に9月8日(火)から9月18日(金)までオンラインにて開催される「TECHNO-FRONTIER バーチャル展示会 2020」へ出展いたします。



タムラグループはそれぞれの事業分野で、卓越した製品・技術を持っています。今後大きな成長が期待される「車載」「パワーエレクトロニクス」「IoT・次世代通信」市場に注目し、グループの総力を挙げてOneタムラで取り組みます。

当展示会では「パワーエレクトロニクス」市場をテーマに、タムラ製作所及びタムラ製作所からカーブアウトしたベンチャー企業であるノベルクリスタルテクノロジーと共に出展致します。同社は国立研究開発法人情報通信研究機構の技術移転ベンチャーでもあり、β型酸化ガリウム(β-Ga2O3)単結晶基板・エピタキシャルウエハの開発・製造・販売およびパワーデバイスの開発を行っています。

タムラグループは「高信頼」「高効率」のパワーテクノロジーでパワーエレクトロニクスの未来をつくり、安心・安全な暮らしと脱炭素社会の実現に貢献します。次世代の省エネ社会を支え、再生可能エネルギーの拡大に向けた風力発電や送配電に使用する製品、エネルギー効率の改善に寄与する製品でパワーエレクトロニクスを推進していきます。

新型コロナウイルス感染症拡大により加速したニーズにクリーンエネルギーの安定供給や安心安全な交通や物流の実現があります。当展示会では、それらのニーズにも対応可能な5つの製品群をご紹介致します。

1)エネルギー市場を支える電子部品
2)All-SiC パワーモジュールの性能を引き出すゲートドライバモジュール
3)β-Ga2O3パワーデバイス(開発中)
4)次世代実装技術を支える電子化学材料
5)高効率高周波リアクタの紹介

この機会に動画・資料をご覧いただき、タムラグループの活動について知って下さると幸いです。また当展示会では紹介しきれなかったコンテンツを含めた特設サイトも展示期間中、公開しております。キャンペーンも実施しておりますので、是非そちらもご覧ください。




【展示会情報】
TECHNO-FRONTIER バーチャル展示会 2020
会期:2020年9月8日(火)10:00 ~ 18日(金)17:00
オンラインにて開催
下記より来場のご登録の上、9月8日以降にログインしサイトを閲覧して下さい。
https://www.jma.or.jp/tf/

尚、タムラ特設サイトも9月8日より公開予定です。



【ご紹介製品の概略】
①エネルギー市場を支える電子部品
タムラ製作所は、「高信頼」「高効率」のパワーテクノロジーでパワーエレクトロニクスの未来をつくり、安心・安全な暮らしと脱炭素社会の実現に貢献します。エコカーや、再生可能エネルギー、産業機器など、大電流を扱う電源システムに要求される高信頼で高効率な製品に注力しています。

当展示会では、電流センサ・電源モジュール・リアクタ・トランス・コイルから全18種をご紹介致します。電流センサは充実したラインナップ(電流レンジ、精度レンジ)で省エネ・創エネ・蓄エネに貢献します。フラックスゲート型や2000A大電流用などをご紹介します。リアクタ・コイルは、パワーコンディショナやエアコンなどにおける電圧制御やノイズ除去のための基幹部品で、省エネルギー、クリーンエネルギーに貢献します。新規開発した単相/三相ナノクリスタルコア コモンモード チョークコイルを初公開致します。




②All-SiC パワーモジュールの性能を引き出すゲートドライバモジュール
ゲートドライバモジュールは、インバータなどで使用される大電力パワースイッチング半導体を駆動させる製品です。低ノイズなのでIGBT、SiC-MOSFETのどちらにも対応可能で、機器の設計を大幅に簡素化します。エレクトロニクス分野において、重要な役割を担っているシリコン(Si)は、物性に基づく理論的限界に近づきつつある中、次世代ワイドギャップ半導体としてSiCを使用したAll-SiCの製品化が進んでいます。SiCはスイッチング時の損失を大きく低減できる利点がありますが、その特性を引き出すためには、専用の駆動回路の開発が必要になります。タムラ製作所は、ALL-SiCパワモジュールの性能を最大限に引き出すゲートドライバをご提案します。

これらの製品は当展示会で同時展開しているチップワンストップの公式通販サイトやECサイトを持つ弊社代理店から直ぐにご購入いただく事も可能です。




③β-Ga2O3パワーデバイス(開発中)
β-Ga2O3は、炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)に比べ、4.5eVとより大きなバンドギャップエネルギーを有するため、高耐圧性と低損失性を有するパワーデバイスを実現できる夢の新材料です。

当展示会では、β-Ga2O3の特徴と応用分野、超低損失・超高速β-Ga2O3 SBDsの量産へ向けた状況を特別にご紹介致します。

ノベルクリスタルテクノロジーは、当社のカーブアウトベンチャーおよび国立研究開発法人情報通信研究機構の技術移転ベンチャーとして2015年に設立され、β-Ga2O3単結晶基板・エピタキシャルウエハの開発・製造・販売およびパワーデバイスの開発を行っています。現在販売しているβ-Ga2O3ウエハは、全て研究開発用ですが、その市場シェアはほぼ100%です。開発中のダイオードやトランジスタの特性においても世界をリードする成果を報告してきています。




④次世代実装技術を支える電子化学材料
タムラの電子化学事業は、1956年に一滴の偶然からはじまりました。実験で銅板の上に溶融した「はんだ」が、偶然一滴こぼれおち、みるみるうちに銅片一面にきれいに広がったのです。この偶然がタムラの「ソルダーライト®・フラックス」誕生秘話です。最近では耐クラック性・耐熱性・耐湿性など年々厳しくなる信頼性要求に応える車載部品やスマートフォンやウェアラブル端末などで高密度実装の要求や様々な接合方法に対応し、5Gの高速・大容量通信を支える材料も開発・製造しています。

当展示会では、新規開発したリフロー実装可能な高温動作半導体向けナノIMC接合材料を初公開致します。Si/SiC/GaN等パワー素子やLED用ダイアタッチ、部品内蔵基板用などの用途に適し、低温から高温まで接続信頼性が維持でき、高温環境でも再溶解しにくい形状維持安定などが特徴です。高有鉛はんだ、高温鉛フリーはんだ(SnSb系)等の代替材料と成り得ます。




⑤高効率高周波リアクタの紹介
日本でラジオ放送が始まる1年前の1924(大正13)年、当社の前身である「田村ラヂオ商会」が創業しました。ラジオ修理、さらにオリジナルのラジオ作りを行う中で、「良い音」の追求から、その鍵となるトランスの製作を手掛けるようになり、「トランスのタムラ」としての礎を築きました。1930年代にはトランスの自作化を既に開始しています。脈々と輝き続ける 歴史に培われた技術力があるタムラだからこそ知る巻物のノウハウがあります。カスタム品が多いトランス・リアクタについて普段は一般公開しておりませんが、当展示会では高効率高周波リアクタに焦点を当て、リアクタの使用例はもとより、最適設計により低コスト化が図れる設計思想を特別にご紹介致します。





【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社タムラ製作所 経営管理本部 経営支援グループ
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