実装設備は、炉内の汚れを大幅に低減し、飛躍的な生産性の向上を実現したTNV Version Ⅲを出展致します。最新の革新技術により、生産機会損失を大幅に低減します。
・高信頼性ソルダーペースト「TLF-GTS-VR6シリーズ」
HV、EV化に伴う機電一体化ECUでは、より一層厳しいヒートサイクル基準が求められます。従来の車載市場で長い実績を有する耐残さ亀裂ソルダーペーストでは、-40⇔125℃/3000Cycleにてリード間に連結クラックが発生しますが、「TLF-GTS-VR6シリーズ」では、連結亀裂の未発生を達成しました。合金組成は、SAC305及び高耐熱はんだ組成をラインナップ化しており、新規高耐熱はんだでは、-40⇔125℃/3000CycleにてSAC305比較で亀裂進展を大幅に抑制しています。
・高信頼性ソルダーペースト「TLF-204-203」
マイグレーション発生原因となりえるフラックス残さのクラックを抑制した従来品から、更に、はんだ濡れ性、ボイド発生率、印刷安定性などすべて面においてレベルアップを図りました。また、基板実装効率化のため車載機器分野でも導入が進んでいるピンリフロー工法においても、ソルダーペーストの垂れ落ちの発生を抑え、効率的かつ高品質な基板実装が可能です。
・ぬれ性向上ソルダーペースト「TLF-204-191」
昨今の部品では、コスト対策等の理由による、表面処理の省略や表面状態の不良により、端子部におけるはんだのぬれ上がりが悪化し、はんだ付後に画像検査機での NG判定が出る場合があります。各種金属に対するぬれ性に優れた本ペーストは、本問題が解消できる様、信頼性を担保しつつ、最大までぬれ力を上げたペーストとなります。また、フラックス残さ中の気泡残留を抑制する為、はんだ付後のフラックス残さが硬くならない様に設計されています。
・ジェットディスペンス対応ソルダーペースト「JDSシリーズ」既存の印刷工法では位置合わせの難しいFPC基板、印刷難度の高いキャビティを有する基板、立体的な基板のはんだ付また追いはんだといった用途において、ジェットディスペンス工法の適用が検討されています。「JDSシリーズ」は、塗布径に合わせてSAC305として2種のソルダーペーストを製品ラインナップ化し、ジェットディスペンスにおける吐出安定性と飛び散り(サテライト)低減に対応しています。
・局所加熱対応ソルダーペースト「LSMシリーズ」
半田ごてを用いた手付けはんだ付け法では、はんだ量の調整が困難になっています。高まる品質向上の要求に伴い、弊社では手付けはんだ付け法の代替となる製品として、「LSMシリーズ」を提案いたします。当製品は、ディスペンサーでのペーストの塗布安定性が優れており、レーザーやハロゲンランプといった急速加熱によるフラックスの飛散の発生が少ないため、局所・急速加熱はんだ付けに対応した製品となっております。
・高信頼性アルカリ現像タイプ液状ソルダーレジスト「DSR-2200ACR」
ハロゲンフリーで印刷タイプのソルダーレジストです。高温低温過酷環境下での塗膜のクラックの発生を抑え、更に耐熱性および絶縁信頼性、密着性等の長期信頼性を向上させた車載基板に適応したソルダーレジストです。