●タムラグループ(以下当社グループ)は、電子部品・電子化学材料などの生産・販売を、世界40カ所以上の拠点を介して行っています。
●当社グループの特色は、4万点に及ぶ少量多品種の製品をカスタム生産する点にあります。また顧客から注文を受けて生産を行い、納品するまでに、グローバルに複数の販売拠点・生産拠点が関与するので、製品ごとに連結で本当に儲かるかどうか判断して、全てを管理するのは極めて困難でしたが、ITシステムを導入し、最終客先への販売価格と、工場における費用や各種中間費用をつなぎ、品目別のリアルタイムの利益を把握できるようにしました。この当社独自の指標を「つなぎ利益」と呼んで日々管理を行っています。
●加えて、こうした有用な情報を、誰でも、簡単に、リアルタイムで確認できるようにするため、「経営コックピット」というモニタリングシステムを導入、これにより経営判断の更なるスピード化を図り、収益性の向上という経営目標の実現を会社全体で推進しています。2016年度・2017年度の営業利益は二期連続の過去最高益更新となっています。
今後、品目別利益分析を高利益品の拡大に活用するアクションも進めており、当社グループは、更なる「攻めのIT経営」の強化により、中期経営計画で掲げる「正しく豊かな成長」の実現に向けて努めてまいります。
ご参考: 経済産業省ニュ-スリリース