株式会社タムラ製作所(本社:東京都練馬区、代表取締役社長:田村直樹)は株式会社ノベルクリスタルテクノロジーと共に4月18日(水)から4月20日(金)まで幕張メッセで開催される「TECHNO-FRONTIER2018 第33回電源システム展」へ出展いたします。
近年普及が加速している3-Level・IGBT用「ゲートドライバユニット」をメインに大電流や車載に対応した電流センサ、更には各種の高周波リアクタ、大電流EMCコモンモードチョークなどタムラ電子部品の最新ラインアップの他、今年は車載用リアクトル、酸化ガリウムパワーデバイスも新たにご紹介いたします。会場にて皆様のご来場をお待ち申し上げます。
※ノベルクリスタルテクノロジーは、酸化ガリウムエピウエハの開発、製造、販売を行うタムラ製作所のカーブアウトベンチャーであり、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の技術移転ベンチャーとしての認定会社です。
■SiC/IGBT駆動用ゲートドライバユニット
弊社従来製品2DMシリーズの製品バリエーションを拡大し、よりお客様のニーズに適した新規製品の開発を進めております。
①ゲート駆動に必要なDC/DC電源部の単独製品化:2DDシリーズ
②コントロールICも内蔵した低背型ゲートドライバユニット:2DMB/2DUBシリーズ
③大容量3level・4in1・IGBT駆動用ゲートドライバユニット:4DUシリーズ
お客様のゲート駆動回路設計に掛かる工数を、大幅に削減致します。是非弊社新製品をご覧ください。
写真1 ゲートドライバユニット(上部:4DU, 左下:2DD、右下:2DMBシリーズ)
①定格電流100A用電流センサ:フラックスゲート方式F26Pシリーズ
超高精度及び極小温度ドリフトを実現。従来方式では難しかった交流重畳の微少直流電流も測定可能となりました。150A定格電流品も開発を進めております。
②大電流測定用電流センサ:L34S-Tシリーズ、S30Sシリーズ、S42Sシリーズ
1500VDC規格にも対応した大電流(定格電流200A~2,000A)測定用電流センサ新シリーズをご紹介します。シンプルなオープンループタイ(L34S)、より高精度なクローズドループタイプ(S30S,S42S)それぞれ、新製品をリリース致します。
③HEV/EV等、電動化の進む車載市場向け電流センサ開発品も参考出品致します。
写真2 電流センサ(左:S42S, 中:L34S、右:F26Pシリーズ)
■リアクタ・コイル
「低騒音タイプ高周波リアクタ」
独自開発コア・新規構造採用により低騒音化を実現しました。また、高性能コアの使用によりリアクタの損失を低減しセット効率アップを実現しました。
「高周波リアクタ トロイダルエッジワイズ TEシリーズ」
大電流対応可能でエアコン、太陽光発電向けパワコン、UPS等、環境配慮型電力変換装置のセット効率向上が必要な幅広い用途に使用可能な製品を実現しました。
「大電流EMCコモンモードチョーク」
エッジワイズ巻線を採用することで、ハイインピーダンス特性と高放熱性を実現しました。
写真3 大電流EMCコモンモードチョーク
この他、直流抵抗と体積が減少し小型化が可能な「樹脂コーティングコア」、エアコンからパワコン等の各種電源用でハイインピーダンス特性を実現し、ノイズ特性が優れた「PFCリアクタ」等も展示致します。
■車載用リアクトル
タムラ製作所は世界的に市場拡大の著しい電動化車両用途として、HV・PHV・FCV・EV※(注ご参照)などの基幹システムである昇降圧チョッパー回路に適用されるリアクトルを開発・生産しております。リアクトル用途に特化した自社開発コア(鉄心)を使用し小型・高性能・低損失なリアクトルを実現し、様々な電動化車両に採用されております。当社の車載リアクトルには宇宙用途等で長年培ってまいりました高信頼性製品のノウハウが応用され、これまでに多くの出荷実績を積み重ねて参りました。
展示会ではその一例として、独自の巻線技術を活用し、高放熱構造を有したリアクトルを展示、自社開発コア(鉄心)のラインナップについてご紹介いたします。
注:HV…ハイブリッド車、PHV…プラグインハイブリッド車、FCV…燃料電池車、EV…電気自動車