防滴性能IPX4を追加し、従来品よりも堅牢、高耐久を実現しつつ
従来品と同等の音声を保持した駅用ワイヤレスマイク

報道関係各位
2016/04/19 株式会社タムラ製作所

株式会社タムラ製作所(本社:東京都練馬区、代表取締役社長:田村直樹)は、ワイヤレスマイクでは難しかった防滴性能IPX4(※)を実現した制御付き駅用ワイヤレスマイク「WTH-326Xシリーズ」を2013年2月に開発しました。すでに採用して頂いている路線も数多くあり、実際に使っていただいた結果、耐久性、防滴性能についても高い評価を頂いております。

現在、降水時に、マイクにビニールなどのカバーをかぶせてアナウンスをしている野外にある駅などもあり、需要は多くあると考えております。

また、駅構内のホームドアの順次設置や駅の乗り入れなどで、駅員と乗務員の間での迅速な連絡を必要としている路線が増えていることから、従来品よりもスイッチなどの強度を強くした新製品の需要は高いと考え、今まで採用となっていなかった路線での新規採用をめざしていきます。


【特徴】


「WTH-326Xシリーズ」の新製品は、乗務員用マイク「WTH-3262」と構内駅員用マイク「WTH-3260」の2種の駅用ワイヤレスマイクとなります。

マイクと制御ボタンを一体化させた駅用ワイヤレスマイクは、タムラ製作所オリジナルの製品で、特許を取得している制御機能は、デジタル化され、不正使用については個別IDを4ケタにすることで防止機能を高めています。従来から、手元で制御のボタンも押せるという利便性は評価されておりましたが、乗客との接触などの衝撃や、落下などの衝撃にさらされることが多く、それが原因となった故障も多く発生していた状態で、さらなる耐久性が課題となっていました。

また同時に、防水対策も課題となっていました。スマートフォンや携帯電話などのデジタル機器では防水機能は、当たり前となっておりますが、音を響かせ、拡張するといった機能がメインのマイクの場合、通常のデジタル機器と同じような防水対策をすると、音がこもってしまい、従来の音声と全く違う音になってしまうという課題があり、音を拡張するマイクにおいては防水機能の追加しつつ、従来と同じ音声を実現することは難しいとされておりました。

そのため、風雨にさらされる駅では、ビニール袋をマイクにかぶせるなどの工夫を駅員がする必要がありました。

耐久性と防水機能を両立させつつ、現在の音質を保持するため、内部構造や部品について、設計段階から見直し、筐体の樹脂を一般グレードから耐候グレードにかえ、すべりにくいような表面加工を施しました。なおかつ、電源部を専用組電池ではなく、市販の単4形ニッケル水素二次電池に変更したため、ランニングコストも低減させました。


※「IPX4」とは
IPX4は、飛沫に対する保護を規定しています。同様の散水装置を用い、各散水口あたり0.07L/minの水量で、あらゆる角度からの散水を行い、最低5分間の散水で浸水がないことを確認します。





【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社タムラ製作所 経営管理本部 経営支援IRグループ 広報担当 竹内
TEL 03-3978-2413
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