音声処理の高速化と音質向上を両立させ、操作パネルを小型化した
デジタル音声卓(ミキサー)"NT660"を販売開始

2013/10/09 株式会社タムラ製作所

株式会社タムラ製作所(本社:東京都練馬区、代表取締役社長:田村直樹)は、国内放送局向けデジタル音声卓(ミキサー)の国内放送局納入実績でトップシェアを誇っております。今まで培ってきた技術力を集結した音声卓の最上位機種「NT880」の機能と安全性を活かしながら、新たな操作方式の採用により小型化した「NT660」を2013年9月に販売を開始いたしました。NT660はサイズのコンパクト化により、中継車や中小規模スタジオにも最適なサイズの音声卓として、既に国内と海外で多数の引き合いと受注が確定しております。今後も引き続きラインナップの充実を図り、皆様のご要望・ご期待に応えて参ります。



概要】

新製品のデジタル音声調整卓「NT660」は、NT880よりも音声処理ユニット類を集積させたことで、「NT880」の音質、機能、デザイン、操作性、安全性を受け継いだまま小型化を実現いたしました。

・「NT880」との「NT660」の違い

「NT880」は、高度なコンテンツ制作や大型番組制作で便利なように、可能な限りツマミやボタンを多く配置し、複数のチャンネルを同時に操作ができ、かつ瞬時に求めるパラメータを操作できるようにしています。そのため操作パネル自体が大型です。「NT660」では、使用頻度の高いパラメータへのアクセスを優先するなど、新たな操作方式を考案し、ツマミやボタン類を半分程度にして小型化しました。

これまで、「小型機」=「機能が少ない」であった。そのため高機能な機種が必要なのに設置スペースの制限によって、小型機を採用せざるを得ず、満足いくパフォーマンスが得られなかったような案件に対するソリューションとしても中継車や、小・中規模のスタジオなどに提案していきます。




製品特徴】
1)優れたヒューマンインターフェース
現在市場に出回っているコンパクトタイプでは、1つの音声を集中的に操作することしかできませんが、「NT660」は、複数の音声に対して、それぞれ個別に、かつ同時に操作できるというインターフェースが特徴です。

2)独自の通信方式
「NT880」同様に光インターフェースを用いた高速・大容量のタムラオリジナル「TR‐NET」により、1本の光回線で、音声(512ch)、同期信号、制御の通信が可能なため、各機器の接続に複数の接続線は必要ありません。一対(送受信)の光ケーブルで接続ができるため、接続工事のコストダウンが期待でき、外来ノイズの影響を受けずに安定した通信ができます。

3)高い安全性
各機器の電源と通信ケーブルを2系統(本線系、予備系)用意してあり、電源の故障や片側ACの供給断、また本線系の障害発生時に、瞬時に予備系への運用切替えができるため、予測不能な生放送中の障害に対しても安心して運用を続ける事ができます。さらに操作可能な機能を限定できるアドミニストレーターロック機能を搭載し、不特定多数のスタッフがオペレーションを行う場合などでも、誤操作を防ぎます。

4)優れた音声信号
1台のDSP COREにて256ch、最大規模で1024chの同時音声処理が可能で、またDSPとFPGAのハイブリット処理による高精度な44bit浮動小数点演算を採用する事により、イコライザーやダイナミックスなどの音質調整機能では豊富な機能と微細な音に対しても優れた再現性を持った高音質の音声処理部を実現しました。




【NT660】



【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社タムラ製作所 コーポレート情報統括部 広報担当
TEL 03-3978-2012
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