世界中に拠点を持つタムラに入社

　私は以前から、就職をしたら世界各国の人々とつながり、一緒に楽しく仕事をしたいと思っていました。さまざまな企業を研究する中で、世界中に拠点を持ち、かつ数千人規模の従業員がいるタムラに興味を持ち、入社しました。
　大学時代の専攻は経営学です。大学で学んだ知識が、実社会でそのまますぐに役立つわけではありませんが、物事の考え方や課題解決能力は活かすことができました。特にゼミや卒論で、自分の考えを的確にまとめ、なぜそれが成り立つのかを説明する訓練を積んだことは良かったと思います。なぜなら、仕事は一人でするものではありません。皆さんの協力なしにはできないため、自分のやりたいことを周囲に説明し、支持を得る必要があるからです。

　私に任された仕事は、大型トランス／水冷リアクタの中国拠点の立ち上げです。これらの技術に関しては、現在タムラの開発拠点と主力工場がヨーロッパにあります。そのため過去2年間、ヨーロッパで勉強と経験を積みました。その際、各国の社員と人脈をつくることもできました。
　2018年から中国へ赴任し、現地の皆さんの協力を得ながら、設備の立ち上げやローカル材料の新規開拓、生産まで幅広く関わり、8月には第１号機をお客様に出荷。ほぼ3年かけて、無事に一つのミッションを達成することができました。
　職場では、社員が同じ目標に向かって仕事に取り組んでおり、改善するためのアイディア出しやディスカッションを頻繁に行っています。仕事が終わればみんなで食事に出かけることもあり、楽しく交流しています。

　私たちが作っている大型トランス／水冷リアクタは、産業機器に幅広く使われています。例えば、大規模な風力・太陽光発電設備や送電システム、大型船舶などにも搭載される基幹部品の一つであり、省エネルギーやクリーンエネルギーなど環境面でも大きなメリットがあります。より良い製品を作り、社会のインフラ整備に貢献したいと思っています。
　今後は、いま立ち上げている製品群を確実に成功させ、会社により多くの利益をもたらすのが目標です。そして将来の夢は、これから入社される若い皆さんと一緒にチームを作り、さらに事業を拡大していくことです。