化学メーカーで語学力を活かして働きたい

　私は中国出身で、以前から親しみを感じていた日本へ留学。大学を卒業して就職活動をする中で、「化学メーカーは材料の調達等で海外との関わりが深いので、語学力を活かせそうだ」と考えました。タムラに興味をひかれたのは、長い歴史を持つ上場企業で、幅広く事業を展開し、各分野でオンリーワン製品を提供しているから。特別な“留学生枠”はなく、採用の選考過程から入社後の仕事まで、他の学生達と同じ条件で臨めたことは私にとって大きな喜びです。
　入社後は営業職に就きました。製品の名前や特徴を覚えるのに苦労しましたが、上司、先輩社員と共にたくさんのお客様を訪問するという貴重な経験ができました。
　配属された部署は女性が私一人だけで最初は不安でしたが、周りの皆さんがとても優しく、他部門の女性社員に相談しやすい環境を作ってくれたので、すぐ職場に馴染むことができました。

　入社2年目に、新設されたマーケティング統括部に異動しました。実は大学で組織経営を専攻し、マーケティングやマネジメントを勉強したことから、入社面接時に「マーケティングの仕事をしたい」と話しました。率直に希望を伝えておいたからこそ、いまの仕事につながったのだと思います。
　主な仕事内容は、市場調査をし、各事業部の計画・戦略に反映させることです。具体的には展示会、学会、セミナー、インターネット、顧客などから情報を収集し、分析した上で、社内のロードマップや計画書に反映させるよう提案します。実際に反映されたときは、本当にうれしく感じます。
　仕事では英語や中国語の資料が必要になることも多く、特に中国市場の情報収集は私の強みとなっています。

　マーケティング業務は、直接製品を開発・製造・販売することはありませんが、自ら収集した情報を分析し、各事業部へ企画を提案することができます。それにより、新規事業や新規市場へ参入し、環境にやさしい製品、市場に求められる製品を提供することになれば、社会貢献につながります。
　仕事をスムーズに進めるには、今後さらに技術的な知識を増やす必要があります。また、グローバル企業を相手に情報収集をしているので、改めて語学力の大切さを実感しました。日本語・中国語だけではなく、英語やその他の言語も磨きをかけるつもりです。今後は海外に出る機会を増やし、現地で生の情報を素早くキャッチし、新規事業につながる企画提案を目指します。タムラで働くからには、タムラと共に在り、共に栄えたいと思っています。